本年2月4日(月)に開催されたG1カレッジボードミーティングに学生運営員会の代表3人を招聘し、ボードメンバー13人が参加して計16人で意見交換しました。その結果、昨年12月に開催された第5回G1カレッジを最後に、G1カレッジを休止することにしました。主な理由は、以下3点です。
1)G1ビジョン・理念と学生が求めているものとの乖離:
学生の多くは同世代の仲間と繋がることが第一目的として捉えており、G1の目的である「日本を良くすること」や、G1ビジョンである「100の行動」やG1精神である「批判よりも提案を」、「思想から行動へ」、「リーダーとしての自覚を」への共感があまり感じられなかった。「コンテンツよりも繋がることが目的で来ている」というアンケートに記載されたコメントなどから、G1ビジョン・理念と学生が求めているものとの乖離が生じていることが認識できる。今後は、G1カレッジはG1とは切り離して学生主体の会議として運営される方が良いのではないかと思えてきた。
2)参加者の姿勢:
遅刻・欠席率の高さ、会場でのゴミの放置、質問システムにおける誹謗中傷などのコメント等が品位に欠け、G1が掲げる「リーダーとしての自覚」と言う点で(一部の)参加者が著しく期待を下回ったため。また、労力をかけて企画してくれたボードメンバーや準備設営してくれた事務局スタッフ、参加してくれた登壇者に対する感謝の念などがあまり感じられなかったのが、残念だった。
3)G1事務局資源の優先順位:
G1が掲げる「日本を良くする」と言う目的を実行するために、G1事務局やG1メンバーの手間や時間という限られた資源をどう振り向けるかを考えた時に、現状のままG1カレッジを継続することよりも、上記理由により休止させ、他のイベントやイニシアティブに資源を振り向けた方が投資対効果(ROI)が高いと考えたから。
注)2017年7月に開催された一般社団法人G1のアドバイザリー・ボードで、G1事務局の限られた資源を有効配分するために「何を残し、何を他に委ねるか」をボードメンバーの投票で決めました。その際に、「継続」と決まったのは、G1サミット、G1グローバル、G1ベンチャー、G1経営者会議、G1新世代リーダーサミット(U40)、G1地域会議でした。残念ながらG1カレッジは選から漏れました。その後、「やはり続けて欲しい」という強い要望があり、継続となった経緯があります。
G1カレッジは、次世代を担う大学生・大学院生とG1リーダーが一堂に集い、 10年・20年後の日本のビジョンを共に描き、世の中を変えていく原動力をつくるために発足し5年間続けてきましたが、上記3つの理由により残念ながら休止することになりました。
G1としては今後とも日本の未来を担う大学・大学院生を違う形で支援し続けたいと思います。5年間支えて頂いたボードメンバー、運営委員、事務局、スポンサーの皆様、そしてG1カレッジにご参加頂いた学生の皆様に深く感謝申し上げます。
2019年2月
一般社団法人G1代表理事 堀義人
G1カレッジ アドバイザリー・ボードメンバー 一同